ひなた堂雑貨典

ひなた堂雑貨典

徒然なるままに、日暮しPCに向かひて。心に移り行くよしなしごとを。

2016年度の手帳を無印・ロルバーンダイアリー・ほぼ日の3つから比較検討しようとした記事

いよいよ3月も終わり、2016年度が始まろうといている今日、ここにいよいよ切羽詰まっている人間がおります。

なにを切羽詰まっているかというと、新しい手帳をまだ買っていない。

私はもう小さい頃から明日の予定だの持ち物だのという事を全く覚えていられないたちでして、手帳、スケジュール帳なくては社会生活が送れないレベルです。

そして私、ちょっとした文房具フリークでもありまして、一年間もべったりお付き合いすることになる手帳にはこだわりがあります。主に使いやすさの面で。

昔、一度だけ使い心地など知らん!可愛いは正義!みたいな超変形型のスケジュール帳を買ってしまったことがありますがその年は散々な目に逢いました。

なので今年の手帳もすでに3つまで候補は絞ってあるのですが、この三択を決めかねて今日まで来てしまったので、ここで比較検討をしてみようと思います。

 

・今年の手帳候補三択

どれも一年間使用したことがあります。

 

・手帳に求める事

 

基本的には予定管理のしやすさ。
手帳は普通にスケジュール帳としての使い方をするので。余裕があれば備忘録であったり記録をとったり。

  • マンスリータイプであること。
    一日に何件も用事があるわけではないので予定管理はマンスリータイプで十分。
    むしろズボラなので一目でひと月分の予定を確認できる方が便利。
  • デザインはシンプルイズベスト
    (昨今はTwitter上に「#手帳ゆる友」といったハッシュタグが存在していて、大変女子力の高い手帳術を紹介、共有するトレンドがあったりするようですが、私の女子力は残念ながら残念なのでシンプルな手帳を可愛らしくアレンジ・カスタムするという事はありません)
  • 携帯性の良さ
    忘れないうちにその場で書き込め、その場で確認出来ること。基本的に何時でもどこでも持ち歩くので、女物のカバンに入るサイズであること。
  • 書き込みやすさ
    先述の条件との兼ね合いが悩ましいポイントです。大きく雑な字を書くので、小さな手帳にちょこちょこ書くのは性に合わないのです。ある程度のサイズが必要。
    あと、綴じ方の悪いものは手に当たって書き込みしづらいです。
  • 4月始まり、月曜始まりであること
    感覚の問題ですね。手帳をつけるようになったのは学生時代なので、このサイクルが一番しっくり来ます。
  • 余白ページの多さ
    いわゆるエリクサー症候群(数の少ない貴重なものをもったいぶりすぎて必要な局面でも使わず、結局だだ余りさせてしまう現象)なので、余白ページが少ないと「こんな事を書いてページ足りなくなったらどうしよう」と書き込みを躊躇してしまいます/(^o^)\
    手帳として本末転倒なので治したい癖です…。

さて以上を踏まえて三種検討。ちなみにどれもマンスリータイプであること、4月月曜始まりであることは満たしています。

  1. 無印良品 上質紙マンスリーノート・2016年3月始まり B5
    ・デザイン★★★
    さすが無印、シンプルイズベストを体現したかのようなシンプルさです。
    茶色の表紙に2016.3の文字、中身も三年分のカレンダー1P、3月~翌年4月までのマンスリースケジュールとメモページのみ。
    一切の余分を排除した感じが大変好ましいです。でもさり気なく満月、新月、半月の月齢が印刷されているのが心憎い。
    これでビニールカバーも付いているので一年酷使しても余裕でした。

    ・携帯性★★★
    余分がないので3つの内でもっとも小さいです。ビニールカバーが付いているので、ちょっとしたメモ一枚くらいなら挟んで持ち歩けます。
    これが入らないサイズのカバンはむしろ要らないのでありません。

    ・書き込みやすさ★★☆
    B5サイズですが、装飾の無いデザインなので同サイズ他社製品と比べて圧倒的にスペースは広く感じます。実際広いです。
    綴じ方はまあ、普通の糸かがりのノートですが、薄いので特に気になりません。減点ポイントはメモページが罫線であること。
    罫線嫌いなんですよ…。字が大きく汚いので、字のサイズや書き方の制限がある罫線タイプのノートは狭苦しく感じ、しかし白紙ではガイドラインがなくて頼りない。薄い方眼ノートが一番好きです。

    ・余白ページの多さ★☆☆
    余分なページがないので、全ページの半分以上を余白ページに割いており、普通に考えたら十分な量です。しかしエリクサー症候群患者的には少ないです。(笑)
    ここ数年、プライベートも、仕事も、なんとなくの思いつきも全て一冊のノートに記録していくノート術を採っていて、これが結構気に入っているのですが、この手帳だけでは完結出来そうもありません。
    結果的にもう一冊ノートを別に持ち歩く事になるので、情報が分断されたり、結果として携帯性が下がってしまいます。

    ・その他
    お高いイメージのある無印良品ですが、3つの中で一番安価です。というか手帳全体でもかなり安い部類だと思います。
    このクオリティで600円。コスパで言ったら最強かも。

  2. デルフォニクス「ロルバーンダイアリーL」

     

     ・デザイン★★★
    こちらも外も中身も余分のないデザイン。無印とシンプルさではいい勝負です。
    しかしどうして、こちらのほうが若干オシャレな雰囲気。
    ノートがバラバラ開く事を防ぐゴムバンド付きで、ズボラでも面倒に感じない手軽さで閉じられます。
    しかし表紙はあくまで紙です。かなりしっかりした厚紙なので破けたりはしませんでしたが、やはり傷、汚れ、水分にはやや弱いです。

    ・携帯性★☆☆
    大きめのダブルリングノートなので、それだけでも結構かさばります。
    ページ数多い分当然分厚い。表紙もしっかりした厚紙なので、逆に言えばしなって上手いことカバンに収まってくれる、という感じではないです。
    しかしこのロルバーン、後ろの方にPPポケットになっているページが12枚も有ります。かなりの紙やカード類を一緒に持ち運ぶ力が手帳本体にあるってすごい。

    ・書き込みやすさ★★★
    A5ともちょっと違うこのLサイズがとても好きなサイズ感。ゆったりとしてるけれど持ち運びに苦にならない絶妙な大きさです。
    フリーページが方眼ノートなのは高ポイント。私に方眼ノートの良さを教えてくれた手帳です。
    そしてリングノートなので、くるっと回して片面だけに出来ます。例えば立ちながら片手で持って書く時に安定しますし、人前で開く時、片方のページを下にして隠すことが出来ます。なんでも書き込むノートにすると、左にちょっと見られたくない内容を書いてたりするので、リングノートはそこが便利。

    ・余白ページの多さ★★☆
    たっぷり165P用意されています。1日1Pきっちり書いてる訳ではないので一年分としては十分すぎる量でしょう。
    しかし私は例によって使いきってしまうことが怖くて、半分ほどしか使わずに1年経ってしまいました。

    ・その他
    余白ページには小さなミシン目が入っており、破くことなく綺麗に切り取る事ができます。出先で急にメモを渡す時など、なにかと便利で素晴らしい機能なのですが、これによってまたページが減るという不安に陥るという。悩ましいところです。
    それと、実店舗で取り扱っているお店が少ない印象…なぜだ。

  3. ほぼ日刊イトイ新聞ほぼ日手帳 オリジナル」
    これが昨年度使用していた手帳です。
    上2つと違いかなりのトリックスターなので、評価が難しい。
    ・デザイン★☆☆
    まず、基本的にはカバーを掛けて使用することが前提なので外見評価はありません。公式から様々な種類のカバーが発売されているのですが、これがクソ高い。
    いえ、お値段相当の多彩な便利機能があるから仕方ないのですが、手帳本体と合わせて買うと5000円超えとかザラです。まあ、オリジナルは文庫本サイズなのですから特にほぼ日ブランドにこだわらなければ適当な市販のカバーで全然いいわけで、私は手持ちの文庫本カバーを使っています。
    中身ですが、シンプルの真逆を行く作りです。
    マンスリーに、1日1Pのページには今日は旧暦何日か、月齢、今年何日目か、さらに下にはほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツから厳選されたきょうのひとこと欄まで。その他さまざまな雑多な情報ページ、アドレスなどなど沢山です。
    ちょっとした暇つぶしになったりするのでそれがいいところなのですが、邪魔に思うこともあり。シンプルさを基準に評価するなら★ひとつです。

    ・携帯性★★★
    これが、意外なことに良いのです。356P以上あるのでさぞ分厚く重たいかと思いきや、トモエリバーという超薄型で質の良い紙を使っているため普通の文庫本を持ち運ぶのと変わらない。すごいぞメイドインジャパン
    まぁ…でもやっぱり無印には劣ります、これはしょうがない。

    ・書き込みやすさ★★☆
    文庫本サイズなので、メインである予定管理のマンスリーページが当然ながら3つの中で最小です。予定は時間とおおまかなタイトルをつけて、それでも足りないことは1日1P欄に書くスタイルですね。去年はそれで不便はしませんでしたが…。
    1日1P、贅沢に用意されているのですが、書く面積の小ささが当初気になりました。
    それと、薄くて丈夫なトモエリバーですが、筆圧が高いのでどうしてもペンで書くと凸凹してしまいます。
    ただ、全ページ方眼マスです。うっすらじゃまにならない程度のガイドラインが引いてあるのもポイント高かったです。

    ・余白ページの多さ★★★
    「余白ページ」自体はそこまで多くありません。
    しかし1日1Pたっぷり書き込める、がほぼ日最大のウリ。これだけのスペースがあれば他のノート要らないです。本当にこれ一冊で1年の全てを完結出来ます。
    必然的に他と比べて携帯性が上がります。

    ・その他
    ほぼ日は、シンプルに複雑というか、間違いなく無限の可能性を秘めたハイスペックおもしろ手帳なのですが、それ故に使いこなすのがかなり難しいです。
    これをぽんと渡されて、なんの疑問もなく使える人は余程クリエイティブな人間か、ただのスケジュール帳としてほとんどのページを真っ白なまま終わらせるかの二通りではないでしょうか。
    そんな私のような凡人のために、なんと先人達の使い方アイディア集である公式ガイドブックが毎年刊行されています。要は攻略本です。攻略本が必要な手帳ってなんだろう…。書くために手帳があるのではなく、手帳のために書く、というなんだか哲学みたいな事になっています。
    ほぼ日刊イトイ新聞自体にも一般人から漫画家、作家など様々な方のアイディアが載っているので、タダで情報収集は出来るのですが、ズボラ人間にはなにかとハードル高い事は間違いないです。
    あとやっぱりお高いです。
    2015年版から、1年を2冊に分けて携帯性をさらに向上させた「avec」シリーズも出たのですが、残念ながら1月始まりしかないようです。

 ・で、結局どれにするの?

なんと、点数化して平均とったらどれも同点という、まさに一長一短な結果になってしまいました。
現時点、1年を1冊で完結させられそうなロルバーンダイアリーかほぼ日手帳のどちらかにしようと思っています…が、気がつけば今日で2015年度終了です。どうしましょ。