今日漆黒のヴィランズが完結してしまうので感情に任せて高速壁打ちしたら1万字超えた
繰り返しますがこれはFINAL FANTASY14「漆黒のヴィランズ」に感情をズタボロにされ365日漆黒の事を考えながらこの1年を過ごしたとあるヒカセンが、ひたすら壁に向かって感想を語る記事です。
明日FINAL FANTASY14 パッチ5.3「クリスタルの残光」がリリースされます。信じられない。
これをもって漆黒のヴィランズが完結してしまいます。
どうしよう。あんなに好きだった漆黒が終わってしまうんですよ。
これから先も私の冒険は続いていくけれど、一年狂っていた物語の終結という一大事に心が追いつきません。
なのでひたすら漆黒のヴィランズという物語の良さについて壁に向かって語ります。
長い割に目新しい考察はしてないと思います。ただの感想です。
相変わらず全力でネタバレします。FF14に少しでも興味のある人は読まない事をおすすめします。
- 漆黒の何がそんなに心に刺さったか
漆黒のヴィランズ、何も考えなくても10000%面白かったんですが、プレイヤーのメタい感情をことごとく手玉に取りコロコロ転がしてくる感じがやばいんですよ。
ゲームをプレイしてる時の視点って人によって色々だと思うんですが、
私はキャラクターや世界観にがっつり感情移入するタイプです。
自分がキャラを動かすことで、積極的に物語に介入している(ように錯覚できる)のがゲームの醍醐味だと思ってます。
それでもちょっとした時にプレイヤーの自分の目線に戻ってしまうんですよ。
次に何が待ち受けているのかドキドキワクワクの主人公から「いやあこれはFINAL FANTASY14というオンラインゲームなので…w」みたいな嫌な大人の考えが出てきてしまう。
例えるならディズニーランドで遊んでたら偶然バックヤードがちらっと見えてしまったみたいな、ちょっと冷めちゃう感じです。
けどそんなプレイヤーの気持ちもゲーム開発側はお見通しなので、その裏をかいたり、メタい感情もひっくるめてのストーリーに仕上げてきたりするわけです。
漆黒はそういう感情の導線が本当に上手くて、私は最初のムービーからエンドロールが流れる最後の瞬間までずーっと
「うわ~~~してやられた!!」
と頭を抱えていました。
ゲームがゲームであるメタい部分を上手くシナリオに絡めてくるのにめちゃくちゃ弱いんです。(ニーアのセーブデータ消去EDとか、ペルソナ3の主人公の自我のなさの理由とか命と引換えの技がその時のHP全部消費とか、かまいたちの夜の鎌井達の夜編とか)
しかも基本は感情移入型なのでエモい展開にエモくなっちゃう単純さ。
結果、漆黒の間はずっとスクエニの手のひらの上で全力ダンスする格好になりました。
開発が「ここでこう感じてほしい」みたいな思惑を全部踏んだんじゃないかなと思います。
あまりに制作の計画通りでちょっと悔しい気もしますが、全力で物語を楽しめたのは幸せな事なので問題ありませんね。
- 第一世界という舞台
これ聞いた時に「上手いこと考えたなー!」って思いました(何様だ)
今までずっと気になっていた「ヒカセン偉くなりすぎ問題」を一気に解決しうるからです。
ヒカセンってエオルゼアにとってなんの保証もない存在じゃないですか。
冒険者とかいうよくわからない職業で、実態は流しのなんでも屋。
強くなったらフリーの傭兵、くらいな扱いです。不安定。
実際新生始まってすぐの頃はお弁当のお届けやらうんこ堆肥運びみたいな汚れ仕事(物理)とか散々やらされて底辺労働者極まってたじゃないですか。
なのにイフリート倒したあたりからこいつ使えるぞ!ってんで、やんややんやと周囲に持ち上げられいつのまか英雄様!ですからね。
(余談ですが、新生の決戦前に士気下がった兵士にシチュー配って激励してください!というクエストには当時ビビりました。
いい話風に言うけどやだよー!リアルな戦争に直面して震えてる人にシチュー一杯で死ににいけとか言いたくないよー!)
今や各国首脳と会うのも顔パスで、プライベートですら会食やら向こうがセッティングしてくるんですよ。
ボズヤ解放戦線に至っては勝利の御旗になってくれと言われる始末ですよ。
もはやいるだけで勝ち確のバケモノであり世界の権力そのものです。
ヤバくない?こんなゆるふわな生き方してるピンクのララちゃんがエオルゼアの最終兵器なんですよ。最終兵器彼女ですよ。それは私だけですけれど。
今は善の心をもってエオルゼアのために戦ってくれてるけど、万が一ヒカセンが闇落ちでもしたらどうすんの?
ていうか政治的にもそろそろ力を持て余して邪魔になってくる頃合いなんじゃないでしょうか。
なので、イシュガルド戦勝祝賀会での顛末は自分の中ではすごく自然に受け止めてました。そりゃそうなるな、と。
テレジ・アデレジは中々先見の明があるのではなかろうか。
人によっては賛否両論な展開らしく当時はフレに心配されてたんですが、私はぶち上げた主人公の権威が一気に失墜、信じてくれた人達に助けられ、思いを託され逃亡者となる…というアツい展開をネトゲでやれて大満足でした
しかし蒼天でやった以上二度は使えない手です。
あの経験を経た今、ヒカセンの地位は揺るぎないものになったでしょう。
いわばチート系主人公。でもゲームなのにチートしてたら駄目でしょう。
無双系チート主人公がこの先FFのドラマチックさを維持できるのか不安でした。
そんなあなたに第一世界です。
まさかFINAL FANTASYの世界でさらに異世界トリップものするとは思いませんでした。
異世界なら今の強さはそのままにイチからのスタートだってできます。
しかもオタク大好き平行世界もの。似ているようで違う世界の新鮮な冒険をご提供してくれます。
メタい視点では主人公の足を引っ張る権力も信用もありません。
特に滅びの運命を享受して、むしろ滅んでくれないと困ってしまうであろうユールモアの権力者からはけちょんけちょんな扱いを受けるかも知れない!
トレーラーの丸々と肥えた貴族を見て確信しました。俺は詳しいんだ。
そんなつもりで構えていたので、始まってみたらみんないい人達で若干拍子抜けしたんですが…。
まあ、あそこで余計なことをしないでくれとか追い返されても紅蓮と一緒になってしまうし、こちらもいい気はしません。
第一世界を救いたくなくなってしまうと困るからと公式でも言ってましたしその通りなんですよね。
ヴァウスリー配下の軍には追われる身でしたし、それで十分だったと思います。
ちなみに私は序盤で追放されて以降、最低限しかユールモアに入らないロールプレイしてました。
- オルシュファンは卑怯(褒めてる)
開幕して5分で泣くとか誰が思うよ?
オルシュファンの死にそんなにショック受けなかったタイプの人はこのネタ引っ張りすぎとか絶対言うだろうなぁ…と思いながら私は号泣したクチなので泣きました。
さっき散々過去の経歴のない異世界プッシュをしましたが、実は漆黒は今までのヒカセンの積み重ねが大事だったというストーリーでした。
記憶の欠片が飛び交う次元の狭間がそれを象徴してるんですよね。
オルシュファンを大写しにしたら嫌でも思い出しますもんね…。
イル・メグにて滅んでしまったフッブート王国とイシュガルドを重ねるシーンもありましたね。
それも出だしにオルシュファンを食らっているので、すんなりアルバートに共感し心を痛める事が出来ました(?
これだけかと思いきや、終末幻想アーモロート前のあの選択肢
「英雄に悲しい顔は似合わないから」
ですよ!!
これ蒼天のイシュガルドの続編なんですか?(そうです)
ぶっちゃけ今まで蛮族との対立とか国家の思惑とか戦争とか、人の醜さ~!な描写が多く、人類滅んだ方が良くない…?という主人公にあるまじき思想を抱いてましたし、
あの時は完全にエメトセルクや古代人の側に心を寄せていました。
ので、あそこでオルシュファンの事を、この世界にも守りたいものがあった事を思い出さなければ、私は世界を滅ぼしてたかも知れません。
第一世界、ひいては原初世界が救われたのは彼のおかげです。
結論・オルシュファンは漆黒もメインキャラ。
- OPとブレモン…さん
プロモーションが打たれた時から話題になってましたね。
見知らぬ世界で目を覚まし、人を見付けたらブレモン…!ブレモン……さんじゃないか!
誰もが冒険の最初に出会ったあの人がいるというにくい演出です。
同時にここがそういうパラレルワールドであるという印象付けも出来ますね。
ジョーク交じりに語られるこの世界の異常さ、異世界から来たヒカセンと噛み合わない会話など、FF10のティーダを彷彿とさせるシーンです。
王道の異世界転生ものっぽさがあってイイ!
このシーン自然なやり取りに見えるのに何故かやたら指輪が目につきます。
直後にあっ…。となるように計算づくで作ってるんでしょうね。すごい。
しかも指輪って、原初のブレモン…さんが最初にヒカセンにくれるアイテムでもあるんですよね。さりげない伏線大好きオタク。
あとヒカセンがよく動く。
蒼天あたりから少しづつそういう描写は増えていましたが、
視線だけ動かしてキョロキョロしてから起き上がるといった細かい仕草で動くし、
こんな序盤からニュアンスの異なる選択肢があってボイス付きの分岐があったり、
自キャラのキャラが立っているのに没入感は増して、FF主人公感があって本当に嬉しいです。
そしてメインテーマのイントロと共にアルバートのTHE・ファイナルファンタジーなモノローグからのタイトルロゴ
「SHADOWBRINGERS」
コントローラーを持つ手が震えましたね。
良さみが深すぎる…このムービーだけでご飯10杯は行ける。
1億満点のOPでした。
- 絶対レーティング上げただろというグロさ
吉田がモンハンコラボの時に切断や血の描写はCEROのレーティング上げないと出来ない、拡張の時にしか変えれないと言っていましたが
上げましたよね!?
今までのカットシーンはグロ要素があるシーンはちょっとぼかした表現になっていたり想像力で補っている所がありました。
例えばテレジ・アデレジのアレとか、初見は普通に斬り殺されただけかと思ってたんですけどちゃんと見ると真っ二つなんですよね。
ファイナルファンタジーはグロさを求めるゲームではないし、
怪我したシーンだけキャラクターに血糊をくっつけるみたいな事が難しいのかな?とか考えてたんですが、表現規制が原因だったとは。
漆黒カイ・シル君が腕を切らされたり、サンクレッドの一騎打ち後などはっきり流血描写があって、伝わる緊迫感がぜんぜん違うんですよ。
あとテスリーン。
メディアでも沢山取り上げられてましたが、それだけ序盤にインパクトがありました。
うわー…⤵ みたいなダウナーな声が出ました。
でもうまく言えないのですがあの「光を吐く」描写好きなんですよ。
この世界は光が溢れている、という言葉がこんな絶望的に感じる事あっただろうか。
後々ヒカセンも同じ目に遭った時に「お前もこうなるんだぞ」の具体的なイメージが出来てるので、ヤバさもひとしおです。
漆黒はダークな要素多かったですね、漆黒だけに。
ぞわぞわするような怖さが多かったです。
イル・メグはホラー。
- 罪喰いは天使じゃない
どこかのインタビューで、罪喰いは天使っぽくならないように気を付けてデザインした。とあってはえ~~~!となりました。
君は光の戦士だけど、光=善ではない。というテーマなのは分かる。
分かっていても私のような凡人だと逆に天使にしてしまいそうです。
- ファンタジーの終末世界
終末もの流行ってますよね。いいですよね。
まさかFF14でやれるとは思いませんでした。
MMORPGなので、サ終する瞬間まで世界が存在しないといけない都合があるじゃないですか。
だから世界の崩壊の危機とかやれないと思い込んでたんですよ。
まあ結局第一世界は救われたので厳密には終末ものじゃないのかも知れませんが…。
でもナウシカは終末ものだと思うし…。
私の知ってる終末世界はリアル寄りが多かったので、ファンタジーの終末世界は新鮮でした。
そして第一世界の終末、かと思いきや原初世界の終末の話で、それを救おうとしたら古代世界の終末というもうどうにもからない滅びがあった…という。
この重なってる感じがめっちゃ好き。
終末ものでありパラレルワールドものであり、タイムトラベルものでありとオタク大好き要素詰め合わせみたいな世界観の漆黒。
原初世界とよく似た人や風景の仕込みが沢山あリマしたね!
ちょっとした風景で気付いてエモかった範囲
・コルシア沿岸⇔コスタ沿岸
カニとかコリブリとか、マップはモンスターも似せてるので見付けやすいです。
というかコルシア全体がラノシアの海沿いを圧縮したような感じでしたね。
他の地域もそうなんでしょうけど、コルシアが開けてるので分かりやすかったです。
・コルシアの廃墟造船所⇔西ラノシアの造船所
・ラケティカ湖の奥のちょっと開けた丘⇔黒衣森中央森林
・アム・アレーンの線路⇔ブラックブラッシュ停留所線路
・ユールモアの廃船⇔リムサの海賊船
思い出や馴染みのある場所が墟廃化しているのは胸がギュッとなります…。
もしかしたら自分の世界の方がこうなっていたのかも知れないと、アルバートの心境を想像出来ましたし、
実際はゲーム的な都合で原初が滅びることはなくても、こういう形で疑似体験させてきたっていう事に震えました。すごい発想だなぁ。
あと、原初世界を飛べない事へのフォローか!と感心してたんですが、パッチ5.3で原初も飛べるようになったのでハズレでした。
・アム・アレーンのトンネル坂
めっっちゃシリアスなシーンなんですが気付いた瞬間盛大に吹きましたw
ミンフィリア(真)に会いに行くのに通った道です。
そう、数多のヒカセンがキレながら幾度となく通った西ザナラーンのあの坂です。
まさか新生の、半分ユーザーのネタ化している苦労がこんな所で回収されるとは…w
今は新規プレイヤーにリムサからの船便が便利である事の周知がされていたり、PLLでちらっと砂の家に直テレポできようになるみたいな話を聞いてます。
序盤で嫌になってしまうプレイヤーがいたらもったいないし、良い判断なんですけれど…そういうプレイヤーはここ気付かないか、あんまり感動しないのでは。
それももったいない話のような気がします…。
そっくり風景があるなら人にも同一存在がいるのでは…?と匂わせてきたあたりで絶対そうだろというキャラも登場してきますね。
明確なのはロウェナとゲロルト。
きれいなジャイアンみを感じる二人ですw
となると絶対オルシュファンは!?となりますよね。
実際発売前からいるんじゃないかと言われ、吉田が
「いたとして、違う人生を歩んできたそれはオルシュファンと同じとは言えませんよ」
という感じのコメントを出す程でした。
いたらモブだろうと誰かが絶対見つけ出すだろと思ってましたし、実際それっぽい人いるらしいですね?
該当のクエはまだ途中なのですが、確かに「それっぽいけど別人」のギリギリラインを上手いこと攻めたキャラだなという印象です。
5.1ではありますが、グランコスモスの蒼天騎士団もニヤニヤして楽しかったです。
なんでシャリベルさんだけ一般人なんだろう…w
- 平行世界の自分を見てみたい
こういう流れなので当然ヒカセンの同一存在いないの?って思うじゃないですか。中盤くらいには。
でもキャラクリや種族性別、みんな違って自我も人によるしロウェナさんのようには行きません。
プレイヤーキャラをまるきりコピーしたNPCって技術的に無理なのか?そんな訳ないと思うけれど。
ずっといたら変なのは分かるから、目立たない場所に時限ですーっと通りかかるとかでいいから第一世界の自分見てみたいなぁ。
そんな風に思っていた時期が私にもありました。
ア ル バ ー ト お ま え か よ !!
びっっっくりした。初登場あんな敵ムーブしてたのに…。
最終決戦でああなったし俺がお前でお前が俺だった…。
自分が似ても似つかぬララ♀ヒラなので不思議な感じです。
あのシーンはひろしに似たキャラクリのミドラン♂か戦士やってたプレイヤーが大勝利でしたね!
実際フレの戦士は激アツだったと語ってくれました。
有名所だとヒカペンさんとかどストライクですよねミドラン戦士だもん。ヒカペンさんの漆黒感想note大好きです。
そして自キャラのコピーは技術的に全く問題なくて、既にやってたんですね。
最近暗黒始めて知りました。
これらを作ったイシカワナツコ神に一生ついていこうと思いましたが、あれ暗黒クエだけに使うにはもったいない演出じゃない?
- 種族などの細かい分岐を辞さない姿勢
蒼天の頃から、竜騎士だけエスティニアンと面識があることになっていたり、ヒーラーがカットシーンで回復魔法を手伝ったり、少しずつ増えてはいましたが
漆黒はそれを思い切ってやったなぁと感じる箇所が沢山ありました。
ともすれば特定の種族やジョブだけ差分があってずるいとか批判されそうな箇所なんですが、
でもヒラなのに傷ついた人を前にボーッと立ってたり、珍しい種族同士が顔を合わせたシーンなのに無反応だったりするとやっぱりモヤモヤするんですよ。
物語が自然で面白くなる方がいい、という方向に舵を切ったんでしょう。嬉しいですね。
他を知らないので比較になりませんが、漆黒はララ弄り多めだった気がします。蛮族扱いですし。
- 次回、ヒカセン死す
MMOなので、ネトゲなので、なんだかんだ自キャラは絶対死なないとたかをくくってました。
サービス終了が自キャラ死亡エンドだったオンラインゲームは知ってますが、ほんとそれ位しないとやれないじゃないですか。
どっこい、ヒカセン死んでました。
自分の死体を俯瞰で眺めるムービーに、こんな展開ありなんだと、新生ラスト以来の衝撃を受けたものです。
しかも戦いの中とかじゃなくて毒ガス(と思われていた)兵器でコロッと死んじゃうんですよ。
あんなに強かったヒカセンもただの人でしかないんですよ…。
余談ですが、死んだ時強制でタタルさんにもらった服着てるんですよね。実はあの服、所持枠がパンパンで(あとデザインが好みでなく)遺失物で買えるしと漆黒前に捨ててたので色々戸惑いました。ごめんて。
- 水晶公があんなしらばっくれると思わなかった
発売前から「いやグ・ラハでしょ」と散々言われてましたね公。
出会ってすぐに選択肢に「もしかしてグ・ラハ・ティア?」とか出てくるの正体はすぐ見破れる…はずなのですが。
公ってば平然としらばっくれるんですよ。
あんまりさらっと流されたので、逆にプレイヤーのメタ推理の裏をかいたネタ選択肢だった説が自分の中に発生。
だってそんな嘘つく理由が分からないので。
でも「助けたい人」を「彼女」と呼ぶんですよ。
メタ視点だと「彼」との差分くさいセリフだな~とw
自分が♀キャラですからね。
でもでも、本当に誰か知らないけどある女性を助けたいって話かも知れない、そういう物語もごまんとありますし。
そんなこんなで迷いながらのグルグ火山で素が出てようやく確信に至るわけです。
共闘シーンでクリタワBGMが流れ涙する人も多かった…ようですが、すみません私は気付けませんでした。なんか聴いた曲だなと思ったんですが…。
ところがまだ公はしらばっくれるinイノセンス戦後のムービー。
あまつさえ唐突すぎる悪役ストーリーを語りはじめます。
そんな馬鹿なと思いましたが、あまりに堂々と嘘をつくので単純な私は混乱し一瞬だまされかけましたよ…。
そんな訳ないんですけどね、もじもじしながらサンドイッチ差し入れ心配してくれた姿を忘れたのか。
プレイヤーはこの世界の絶対的な存在で、70カンストした時点でメインクエからギャザクラに至るまでみんなヒカセンにイエスマンだったので、キャラにここまでしれっと嘘つかれると思ってなかったんですよ。
完全にしてやられました。
後にまとめサイトで、そもそも出会ってすぐ
「もしかしてグ・ラハ・ティア?」
↓
「いや?そんな人物は知らない」
の時点で
…なんで人名だって分かったの?^^
という話だと考察されててハッてなりました。
そうだよ第一世界のミコッテは命名規則が違うんだから聞き慣れない単語のハズなのに…!
気付く人は気付くんですね、私はダメでしたw
- フェオちゃんシステムのご都合キャラじゃなかったの!?
フェオちゃんの存在は前々から公開されてました。
しかしその紹介のサれ方は、異世界でリテを呼び出す事に矛盾が生じないようにこの形にしました!という姿勢で一貫していたので、
メタ推理マンの私はフェオちゃんはご都合キャラである、リテーナーシステムの一部に過ぎないと思い込んでいました。
なのでまさかイル・メグの、こんな序盤でがっつりメインストーリーに絡んでくるとは夢にも思わず、自分がやるまでみんなフェオちゃんフェオちゃん言ってるのが不思議でした。
システムキャラとお別れになるなんて予想だにせず、ちょっと泣きました。そんなに悲しいお別れではないはずなんですが…。
- 「なんかエメの事好きになってきて困るww」
中盤のコルシア辺りのフレへの発言です。
イル・メグ入りでストーリー盛り上がってる所に急にアシエン出てきた時、正直テンション下がったんですよ。
せっかく第一世界のお話なのに原初と同じアシエンが悪さする展開いらなくない?と。
けどラケティカからエメトセルクが同行することになって、絶対嘘だろと思うけど友好的にされて
助けてくれて
アシエンのくせにおっちょこちょいな面があって…。
あれ?なんだか好感度上がってきてるな、一緒に旅する効果はばつぐんだ…とか思いはじめ
アシエンを知りたければ自分から聞けというから、
これはゲーム語に訳すと「マメに話しかけないと細かいエピソード聞き漏らすぞ」の意!だと理解して話しかけ
細かいどころか超重要エピがじゃんじゃか出てきておま、こんな所でさらっと言うな…と思った瞬間
「以上こんな話をさらっとしてしまうアシエン・エメトセルクなのでした」
発言かぶりやがった…!NPCのくせに…!
てかこいつメタいぞ!?プレイヤーが見えてるな!?
えっ好き、困る~~~www
こんな感じでした。
でもまだ、敵かつネタキャラであると思い込んでいたので、こちらもネタとして軽率に好きかもwとか草生やしてたんですよ。
なにもかも開発側の思惑通り、そう仕向けるためのシナリオだったんですがね!
一時でも共に歩んでしまったら敵であろうと親近感とか情を感じてしまうのが人というものだ、それはエメの来た苦悩の道をなぞるものなんだ…そう考えると死ねますね…
今やFFシリーズ通して、いや人生通してもトップ入りの推しですよ…。ほんと好き…。
なんたってFF大投票6位ですからね…。(私も入れました)
あんなストーリー見たらみんな好きになっちゃう…。
エメトセルクの一挙一投足に情緒を振り回されて頭抱えるし涙出てくる…。
7月15日に漆黒5.0クリアして以来、毎日1回はエメトセルクの事考えて生きてる気がするとフレに言ったら
「恋 ///」
と言われました。そうかこれが恋か。
この記事書くにあたって愛用の紀行録やYou Tubeでカットシーン見返してたんですが、私はエメの出るシーン見ると10秒に1回好き…って言うbotになってしまうのでダメです。
- 調子こいていた私と絶望の無尽光
漆黒の特徴に「プレイヤーの進行度によって景色が違って見える」という画期的なシステムがあると、発売前から大々的に宣伝されていました。
光を払い闇を取り戻す旅というのも最初から知っていました。
ゲームなのでその道程が苦難に満ちたものなのだろうとも思ってました。
ところがどっこい、始まって見ればヒカセンもとい闇の戦士は最初から歓迎されていて、あっという間に最初のID。
大罪喰い討伐をライナに止められて一悶着かと思いきや、大丈夫大丈夫と公に言われるまま倒せてしまいました。
そしてユールモアに邪魔されつつ次々夜が戻りましたとさ、めでたしめでたし…?
私は物足りなさを感じていました。
なんてこった、世界に平和が戻ったのに喜べないなんて悪堕ちメンタルだ…と自分を面白がっていました。ちょっとイキってたんですね。
エリアごとのストーリーを終わらせないと空を飛べないのもそれに拍車をかけました。
「あっさりレイクランドに夜を取り戻せてしまいちょっと拍子抜けしてる…w」
「せっかくの無尽光なんだからその空を飛んでみたかったなwそれだけが残念w」
とかフレに言ってました。
はい!そこでイノセンス戦!!
お前のせいで世界は光に侵され滅びるのだと、彼は言いました。
部屋の窓を開ければ、空は無尽の光に溢れていました。
街の人々は私の身を案じ、こんな事をした奴を許せないと憤ります。
私は望み通り、光に満ちた空を飛び回れるようになりました。
「「「あっさりレイクランドに夜を取り戻せてしまいちょっと拍子抜けしてる…w」」」
「「「「せっかくの無尽光なんだからその空を飛んでみたかったなwそれだけが残念w」」」
自分の言葉が頭にこだまします。
私はなんと、愚かなのでしょう。
これはゲーム、ゲームなんですけど、第一世界は架空の世界なんですけど、ガチガチのガチで絶望しました。
クエ開けて、呆然としたままあてもなくクリスタリウムを歩き回りました。
ふらふらしてたらいつの間にか人気もなく来たことのない高台に来ており、同時に私のせいで世界が滅びるという言葉がよぎり、そのままそこから身を投げるなどしていました。
ちょっとRPだとしても生々しくて引くなあとも思いました。
鏡見たら大分深刻な顔していたのうける…。
いや~~~きっと小説やマンガだったらここまで凹まなかったんですよ。
自分がプレイして、聞いて感じて考えてきた結果が全部跳ね返ってきました。クリティカルです。つらい。
ゲーム体験のヤバさをひしひし感じました。
ここまで計算づくのシナリオなのかなぁ、そうなんだろうな…すごいぜFF14。
- アーモロートでエモ死
みんな絶対テンペスト入りした時
「ラストエリアの割に盛り上がらんな」
って思いましたよね!?
暁のみんながコメントしながら誘導してくれたり、綺麗で怪しい雰囲気ではあるのですが
ここに根城があるって、エメトセルク海底洞窟にでも住んでるのかな?
暗くて狭いじめじめした洞窟に公とぽつんと佇むエメの想像したりしてました。スケールが小さい…。
でも魔大陸も似たようなものだし(元ネタを知っていると感動できるらしいですが)と割り切ってもいて、
そういえばマップに妙に四角い場所があるのも気付いてはいましたが、ドラえもんの竜の騎士みたい。特殊フェイト場所かねくらいに流してた、ら。
あの瞬間の感動を忘れられません、息を呑むとはこういう事です。
演出最高じゃないですか?
まず暁のみんなが驚いてポカーンとする顔が映って、なんだなんだと振り向いたらアーモロート。
先行してる人しかいなかったのでチャットで「エモ死しそう」と呻いてました。
それまで見た古代の遺跡とか、ぱっと見しょぼいんですよね。
だから古代文明がいかに優れていたか聴いても分からないんですよ。
古代世界を舐めてました。
今までの中世の価値観なエオルゼアをベースにしか考えられなかったんです。中身は現代人なのに。
ビル群と夜景ってどうしてあんなに切なくなるんでしょうね。
でもあれは深海の底で、ひとりぼっちでエメトセルクが住んでいたのだと思うと私は、…。
あとBGMを堪能するためヘッドフォンしてプレイしてたんですが、
ヒュトロダエウスにここが災厄のまさに直前の姿だと言われてから、曲のバックに秒針の音が入っている事に気付いてまた頭を抱えました。
- 絶対ローブくれると思ったのに
思ったでしょ???
クエストこなせばアイテムもらえる、そんなプレイヤーの思い込みを世界観で殴り返されガーン!となる印象深いクエでした。
赤ちゃんだって自分でなんでも作れる古代人なのだから、人にものをあげるとかいう概念がないし、なんなら失礼にあたるのかも知れませんね。
- みんな大好き黙示録のテロップの仕掛け
終末幻想アーモロート、全ての作り込みがやばいのですが
あの黙示録風のテロップ。
新しいシステムかな、と何気なくマップを開いてびっくり。
あの文が地名になってるんですよね。
地名はエリアに入った瞬間各自テロップ表示される、今まで散々見た既存のシステムをこんな形で演出に組み込むなんて…考えた人は天才なのでは?
- 主人公は喋れない…を打ち破るアルバート
14始めた時、自キャラにボイスつけられるだけで喜んでたんです。
でもそのせいで、ボイス付きのカットシーン、つまり盛り上がる場面でヒカセンが喋れないんですよね。
ティーダがずっと二人称呼びになるのと一緒で、そこは仕方のない事だと受け入れていました。
が。まさかの二人の想いが重なってアルバートの声で喋るという超絶かっこいい演出ですよ。
こんな解決策ある?考えた人はやはり天才。
ま、まあ一瞬諏訪部の声帯になって驚きましたが、14はリップシンクがあるのでちゃんとヒカセンが喋ってると分かったので大丈夫です。
- PT組むという瞬間も冷めさせないヒカセン召喚
今更これ言う必要もないくらいの話ですよね。
ゲーム上絶対8人PT組まないといけない、でもここにいる7人どこから来たの?ストーリー上無理じゃない?
新龍戦辺りで吉田がツッコまれ苦慮していたのを記憶しています。
しかし漆黒はゲームの都合でラスボス戦という最高潮に盛り上がる瞬間に冷めてしまわないように、物語の一環として7人を呼び出すんですよ。
私だってシステムを感じる気満々でいたら魔法陣が7つ出てきたの超絶感動しましたからね!
しかも「異世界からの召喚」で始まった物語を同じ術で締めくくる胸アツ展開。
最初から決めていた展開だったとイシカワナツコさんがインタビューで語っていましたし、前編通して伏線回収が見事すぎるんですよ。
- 漆黒の反逆者(ダブルミーニングどころの騒ぎじゃない)
反逆者と書いてヴィランズと読む。
コナン映画みたいというか中二というか…なんて茶化してる場合ではない。
本編中ずーっとこの「反逆者」の意味が変わりながら繋がっていくの見事としか言いようないです。
ダブルミーニングとか言葉遊び好きオタクなんですがダブルどころじゃなかったですね!
ユールモアへの反逆者、光を覆す闇の戦士、滅びの運命への反逆。
ここまではギリギリ想定がつかなくもないのですが(つくとはいってない)
「世界を救う英雄への反逆者」
なんだかんだ、ヒカセンは英雄であり善の立場から動かないと思っていました。だって主人公だから。
「漆黒の反逆者」と言ったって、だいそれた反逆は、ヴィランズにはなれまい…。
そんな考えをぶちのめしたのが漆黒という物語でした。
「世界を救う英雄」は、今のエオルゼアと第一世界を背負ったヒカセンであり、古代に世界を託されたエメトセルクでもある…。
勝てば英雄、負ければ反逆者。それが歴史であり
「この星の物語における悪役がどちらか、決めようじゃないか!」
- ならば、覚えていろ
忘れるかよ!!!!!!!!!!!!!
- おはよう
他の選択肢も普通に物語としてかっこよくて魅力的だけど
これが出る人はこれ以外の選択肢なさすぎませんか。
やはりカットシーンもこれだけ特別仕様なので、トゥルーEDはおはよう一択。
- アルバートの魂の帰還
こんなん英雄の帰還じゃん…。(※パッチ4.1タイトル)
あの被せ方はずるい…。泣くわこんなん…。
喝采は本来、アルバートが受けるべきものだったけれど私はアルバートなのできっとこれでいいんだ…。
- ラストシーン
最後に話しかけてくるこの子、ドマ冒険者団のリーダー君に似てますよね。同一存在かな。
そんな微笑ましさを感じます。おんなじ事聞いてたしね。
そんでこの時EDを迎えた充足感で気が緩みきってコントローラー置いてたんですけれど、
「お姉ちゃんはどこから来たの?どうやって強くなったの?」
あー、一瞬目を閉じて考えるこのモーションは
はいはいこれ選択肢ね、第一世界にきて最初にライナさんとやった「どこから来たの?」をラストにまた持ってくる奴ねはいはいで、またグリダニアor原初世界から来た→「?」みたいなね。
最初と最後のシーンが同じになるやつ、好きだよそういうの。
さーてなんて答えるかね。
ってコントローラー構えた瞬間
「秘密❤」(とも言わない)
暗転!デンデデンデデン~(SHADOWBRINGERSが流れエンドロール)
感嘆符10000個くらいついためっちゃ重い溜め息でました。
誰かがTwitterで映画のようって言ったけどほんとそれで、最後の最後の瞬間まで私の予想を鮮やかに裏切ってくれました。
ヒカセンが喋れないのをこんな形で利用するなんて…。
私には確かに「秘密♥」って自キャラの声が聞こえた気がするんですが、モーションだけでここまでぴったりな表現出来る???
無言だからこそ余韻が心地よくて、あんな重たい話だったのにこの爽やかさはなんだ?????
5000兆点満点、顧客満足度ナンバーワン。
漆黒のヴィランズ、最高でした。
それが今日完結編なんですよ。
楽しみ通り越して怖いんですが、しっかり見届けようと思います。