ひなた堂雑貨典

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徒然なるままに、日暮しPCに向かひて。心に移り行くよしなしごとを。

世にも奇妙な物語だらだら感想~3話目、ゴムゴムの実編~

世にも奇妙な物語3話目、「ゴムゴムの実」
例によって内容を知っている事前提、ネタバレGOGOで行きますのでご注意。

 

 

まさかのワンピースコラボ回。
開始前のカットで尾田栄一郎氏との特別コラボであること、サブタイトルからワンピース的な要素を含む事は想像がつきますが、一体誰がここまでの内容だと予想したでしょう。

ゴムゴムの実の設定もそのままなら、ついにはテレビからルフィご本人様が登場。
クライマックスの(本来主人公であるはずの)ヤクザゴム人間のピンチには御本家様が大暴れして事件解決。
お帰りもテレビからかと思いきや、そのまま東京湾にルフィ御一行様の船が迎えにやって来る。

世にも奇妙な物語」なので、ホラーやミステリーだけとは限らないのがこのドラマの面白いところであり、相当ぶっ飛んだ話でも「奇妙」には違いなく、面白ければそれで良しと色々な作品を見てきましたが、ここまで口をポカンと開けて唖然としたのも初めてでした。

「ワンピース」の熱い世界を現実の日本でやると、こういう話になるという事なのか…?
面白い話だった。でも、自分ではあまりの突飛さにそれくらいの事と、後は正直有名作品を出して客寄せパンダ的な意味しか見いだせずどうしたものかと思っていたら父がいたく感心していました。

いわく、「アニメと実写はここまで融合出来るようになった。それだけの技術になったという事を、誰もまだやっていなかった。他局は今頃『やられた!』と思っているはずだ」

確かに!
絵やイラストの事はさっぱり分かっていない私ですが、3Dアニメーションを動かすという事は今の技術を持っても大変だという事は理解しています。
今回の「ゴムゴムの実」ではあまりのストーリーに唖然とはしても、ルフィと阿部寛が並んで会話している事自体は意外な程自然でした。
いや、違和感が無いというわけではないです。
でもアニメキャラが実写世界にいるというのは、ちょっとでも間違えば相当な違和感です。奇妙を越して変になってしまいます。
絵面だけでギャグになるのは成功している物で、もっと陳腐過ぎて観るに耐えないとか、アンチアニメ・漫画な人間から気持ちが悪いと総叩きになってしまう。
それがありませんでした。

確かに、あのドラマの中にはルフィが息づいていました。
現実の世界に近い所に、ルフィがいた。
「ありえない」のは当たり前です、「世にも奇妙な物語」とはそういう趣旨のドラマなのです。それすら逆手に取っている。

近年のぶっ飛んでる話枠としては、かなり良作なのではないかと思います。